世界の奇祭、タイプーサム(Thaipusam) 2011年
ヒンドゥー教のお祭り、タイプーサムが開催!/2011年1月20日(木)
ヒンドゥー教のお祭り、タイプーサムが2011年1月20日(木)に行われます。
" タイプーサムとは、ヒンドゥー教の主神であるシヴァ神の息子、ムルガ神に敬意を表す祭りです。
タイプーサムは、毎年、タミル暦の10番目の幸運の月、満月の日に行われるため、今年は2011年1月20日(木)に行われます。
「タイプーサム」の「タイ」とはヒンドゥー暦で幸運の月、10月を意味で、「プーサム」とはヒンドゥーの人々にとって幸福の星を意味するそうです。つまり、幸運の星であるプーサムが天頂に達する幸運の月の満月の日に「タイプーサム」が行われる、というわけです。
この日、ヒンドゥー教徒は神の恵みを求め、忠誠を誓い感謝の意を表すために、ミルクの入った壷と木やスチールでできた『カバディ』と呼ばれる一人用の飾り神輿を運びます。
その運び方が、あまりに過激! でっかい釣り針のような針金を体中の皮膚に刺し、ひもを付けて運ぶのです。
その一人用の飾り神輿は、カバディと呼ばれ、重さ10キロにも及びます。
あまりに過激なパフォーマンス!
熱心なヒンドゥー教徒は1ヶ月も前から、禁酒、禁欲、そして徹底的なベジタリアンな生活を送り、精神的なトランス状態になって痛みを感じないそうです。
過激な信者ともなれば、自らの頬に鉄串に通すわ、背中や腹に針を刺すわ、あまりの痛みのためか、体中に痙攣を引きおこす者・・・・その横で家族を心配する、ほとんど半狂乱の母親・・・・・・。
そのあまりに危険なパフォーマンスのため、「幻の祭り」「世界の奇祭中の奇祭」とも言われているタイプーサム。
現在、発祥の地インドでは禁止になっています。そのため、今ではシンガポールとマレーシアの一部、クアラルンプールとペナンでしか見られません。
2011年1月20日(木)の夜明け前、ヒンドゥー教の信者たちはリトル・インディアにあるスリ・スリニバサ・ペルマル寺院 - Sri Srinivasa Perumal Templeを出発。翌日の夕方近くまでかけて、セラグーンロードに沿いタンクロードにあるスリ・タンダユタバニ寺院に向けて練り歩くのです。
お祭りの間は「ヴェール! ヴェール」と叫びながら苦行者たちを励ます介添人。そして、家族や友人の歌やダンスで大きな賑わいを見せます!
あたりは、屋台と露店が並び、インドの食物や飲物、香辛料、土産品、そしてインド人たちで溢れかえります。
クリーンでお洒落なイメージの「シンガポール」とは、また別のディープな顔を見るチャンスです! でも、心臓の弱い方には、あまりお勧めできませんね (^_^;