ヒンズー教の祝祭「タイプーサム」@リトルインディア
ヒンドゥー教のお祭り「タイプーサム」(Thaipusam) がリトルインディアで開催! / 2015年2月3日(火)
ヒンズー教のお祭り「タイプーサム」が2015年2月3日(火)、 シンガポールのリトルインディアでタミル人コミュニティによって催されます。
世界の奇祭としても知られる「タイプーサム」は、毎年、タミル暦の10番目の幸運の月、満月の日に行われ、 2015年は2月3日(火)に当たります。
タイプーサムとは、ヒンズー教の主神であるシヴァ神の息子、スブラマニヤ神(別称ムルガン神) を称えるお祭りです。
この日、信者たちは夜明け前にリトル・インディアにあるスリ・スリニバサ・ペルマル寺院(Sri Srinivasa Perumal Temple)を出発。
翌日の夕方近くまでかけて、リトルインディアの目抜き通りのセラグーンロードを経由してタンクロードにあるスリ・タンダユタバニ寺院まで約4.5キロを練り歩きます。
敬虔なヒンズー教徒は、神の恵みを求め、忠誠を誓い感謝の意を表すため、 ミルクの入った壷と木やスチールでできた「カバディ」と呼ばれる一人用の飾り神輿を運びます。
そのカバディを、大きな釣り針のような針金で運ぶ信者の体中の皮膚に刺し、ひもを付けて運ぶ信者もいます。その一人用の飾り神輿は、重さ10キロにも及ぶそうです!
そして、あたりは家族や友人らが歌う歌やダンスで、大きな賑わいを見せます! 屋台と露店が並び、インドの食物や飲物、香辛料、土産品、そしてインド人たちで溢れかえります。
スリ・スリニバサ・ペルマル寺院周辺の詳細地図
1ヶ月も前から、禁酒、禁欲、そして徹底的なベジタリアンな生活を送り、精神鍛錬!
カバディを背負うのに備えて、信者たちは精神鍛錬を積みます。 熱心なヒンドゥー教徒は1ヶ月も前から、禁酒、禁欲、そして徹底的なベジタリアンな生活をおくります。 カバディを背負う時は、精神的なトランス状態になって痛みを感じないそうです。
しかし、自らの頬に鉄串に通したり、背中や腹に針を刺したり、あまりの痛みのためか、 体中に痙攣を引きおこす信者。・・・・その傍らには、ほとんど半狂乱の母親の姿・・・・・・。
そのあまりに危険なパフォーマンスのため、「幻の祭り」「世界の奇祭中の奇祭」とも言われ、 現在、発祥の地インドでは禁止になっています。
今では、シンガポールとマレーシアの一部、クアラルンプールとペナンでしか見られません。
心臓の弱い方には、あまりお勧めできません (^_^; シンガポールに滞在の際は、神聖な宗教儀礼であるタイプーサムの御信仰行列をぜひご覧ください。