シンガポールのヘイズ(煙害)による大気汚染の状況
今年、深刻な大気汚染となっっているヘイズ(煙害)
2013年6月半ば以来、新聞など報道されているようにヘイズ(煙害)による大気汚染がシンガポールで発生しています。
シンガポールの様子は、街全体がまるで白い煙霧に包まれている状かのようです。
この「ヘイズ」(Haze)とは、大気中に浮遊する乾燥した物質によって起こされる煙害です。 視界が悪くなり、目・鼻・喉などの粘膜が刺激されて目や皮膚のかゆみ、鼻水、咽頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れます。
このヘイズはインドネシアのスマトラ島などで行われる野焼き(焼畑)や森林火災等の影響によって引き起こされたものです。 焼畑農業や泥炭からの自然発火によって森林火災が起こり、その煙が南西モンスーンに乗ってシンガポールやマレーシアを襲う形となっています。
6月18日には大気汚染指数:PSI値((Pollutant Standards Index)が152に達し、PSIの「不健康レベル」101-200の範囲内に到達しました。 こうした大気汚染は、1997年以来の高い数値を示しています。 PSIが示す数値の意味は以下の通りです。
- 100以下:一般的に影響なし(Good, Moderate)
- 101~200:不健康(Unhealthy)
- 201~300:非常に不健康(Very Unhealthy)
- 301~400:危険(Hazardouz)
- 401以上:非常に危険(Hazardous)
※マレーシアでは、API値(Air Pollution Index)という大気汚染指数が使われています。
6月28日には、日本の外務省が シンガポール・マレーシア:煙害(ヘイズ)に関する注意喚起 を出して注意を促しています(2013年07月08日現在で有効です)。
ヘイズは南西モンスーンの影響から、9月ごろまで続くと予想されています。
ヘイズが悪化している時の対策
ヘイズの悪化しているときの主な対策は次の通りです。 ただし、体質の違い、心臓・呼吸器の疾患があるかどうか、屋外活動の程度の違いなどによって個人差があります。 PSI値と自分の体の様子に毎日注目し、必要に応じて適切な対応をとるようにしましょう。
- うがいと手洗い、洗顔の励行。入浴、シャワー。ヘイズの強いときはこまめに。
- マスク着用。
- 室内の環境整備(加湿、空気清浄機の使用、クーラーのフィルターの交換・清掃、床の拭き掃除など)
- 禁煙
- 外出や屋外での運動を減らす、避ける。
- ヘイズに関する情報を把握する。
- 症状があれば医療機関を受診する。
ヘイズ(煙害)による大気汚染に関する最新情報の入手仕方
大気汚染指数、大気汚染の状況については、シンガポールの国家環境庁(NEA)がツイッターで数時間おきに、つぶやいている他、 シンガポールの地元新聞「The Straits Times」のフェイスブックページなどでも、随時、最新情報がアップされています。
シンガポールに旅行予定の方は、随時、目を通しておくことをオススメします。
@NEAsg からのツイート- HAZE
- シンガポール国家環境庁(National Environment Agency)が運営するヘイズ情報サイトです。 最新の大気汚染指数(PSI)の状況などがアップされています。
- PSI Readings
- シンガポール国家環境庁(National Environment Agency)のサイト内にて、 大気汚染指数(PSI)の状況がアップされています。
- Latest Haze Map
- シンガポール気象台のサイト内にあるヘイズ発生マップ。
- Air Quality - ASIAONE
- シンガポールのオンラインニュースサイト、ASIAONE内の「Air Quality」コーナーにて、 シンガポール各地のPSI値が更新されています。
- Singapore's haze
- シンガポールの地元新聞「The Straits Times」のフェイスブックページにシンガポールの町並みの様子がアップされています。
- @NEAs
- シンガポールの国家環境庁(NEA)のツイッター・アカウントです。