プライスウォーターハウスクーパース（PwC）の「世界の都市力比較2014」ランキング
「世界の都市力比較 2014」ランキングでシンガポールが総合第3位、アジア・太平洋地域でトップに！
国際会計事務所大手のプライスウォーターハウスクーパース（PwC）は2014年5月29日（木）、「世界の都市力比較2014」ランキングを発表しました。
同ランキングは、都市を活性化する主要素を都市力）として、2013年後半に収集したデータをもとに10の領域・59の指標を用いて分析・ランキング化したもの。
全30都市の総合評価ランキングを見ると、2012年にオリンピックを開催したロンドンがニューヨークを抜いて第1位。第2位はニューヨーク、第3位はシンガポールという結果でした。
同ランキングを発表したプライスウォーターハウスクーパース（PwC）は、ロンドンを本拠地に世界159カ国に180,000人のスタッフを擁する世界最大級の会計事務所。
発表された「世界の都市力比較 2014」（Cities of Opportunity）は第6回目となり、世界の30都市を対象としたもの。
同ランキングでは、都市を活性化する主要素（都市力）を、2013年後半に収集したデータをもとに、「知的資本/イノベーション」「技術の成熟度」「ゲートウェイ機能」「交通・インフラ」「健康・安全・治安」など10の領域を59の指標を用いて分析・ランキング化しています。
シンガポールは「ビジネスのしやすさ」と「交通・インフラ」ではトップに！
総合トップ10にランクインした都市は、いずれも多くの領域で高いパフォーマンスを示しており、社会的にも経済的にもバランスのとれた発展を見せています。
都市力を評価する10の各領域でも、今回新たにトップ10に入ったシドニー以外は、いずれの都市も過半数以上の領域で10位以内を占めており、総合トップ10都市の各領域における10位以内の占有度は7割に達しています。
中でも、積極的な企業、投資誘致政策を展開し、狭い国土で効率的なインフラ構築を進めるシンガポールは、前回の総合7位から総合3位へと大きくランクアップしました。 アジア・太平洋地域で見れば、トップの都市力を持つ都市として評価されています。
都市力を評価する各領域別で見ると、シンガポールは「ビジネスのしやすさ」と「交通・インフラ」において圧倒的な形で首位を獲得しています。 また「ビジネスのしやすさ」の領域では、8つある指標のうち、3つで第1位、2つで第2位となっています。 そのほか「ゲートウェイ機能」や「人口構成・住みやすさ」「健康・安全・治安」など国際性や生活の質に係る領域においても高い評価を獲得しています。
バランスの良い成長がうかがえるシンガポールですが、「産業・生活のコスト」「持続可能性と自然環境」については東京と同様、課題となっています。
大きくランクアップしたシンガポールですが、その一方、東京は前回の第10位から第13位へとランクダウンしています。
東京は、都市の国際性を示すゲートウェイ機能では香港と並び4位となったほか、知的資本・イノベーションの分野では第10位。香港の第13位、シンガポールの第14位を押さえて、アジアで唯一トップテン入りしています。
東京の総合評価が下がった要因として、新しくトップ10入りしたシドニーが2領域で第1位、1領域で第2位、またベルリンが1領域で第3位、2領域で第4位といった領域別での突出した評価が得られたなっと指摘しています。
世界の都市力総合ランキング トップ15
- ロンドン
- 第2位 ニューヨーク
- 第3位 シンガポール
- 第4位 トロント
- 第5位 サンフランシスコ
- 第6位 パリ
- 第7位 ストックホルム
- 第8位 香港
- 第9位 シドニー
- 第10位 シカゴ
- 第11位 ベルリン
- 第12位 ロサンゼルス
- 第13位 東京
- 第14位 ソウル
- 第15位 マドリード
参考URL
世界の都市の生活費ランキング
- 第1位 シンガポール
- 第2位 パリ（フランス）
- 第3位 オスロノルウェー）
- 第4位 チューリヒ（スイス）
- 第5位 シドニー（オーストラリア）
- 第6位 東京（日本）
- 第6位 メルボルン（オーストラリア）
- 第6位 ジュネーブ（スイス）
- 第6位 カラカス（ベネズエラ）
世界で生活費が最も安い都市ランキング トップ10
- 第1位 ムンバイ（インド）
- 第2位 カラチ（パキスタン）
- 第3位 ニューデリー（インド）
- 第4位 ダマスカス（シリア）
- 第5位 カトマンズ（ネパール）
- 第6位 アルジェ（アルジェリア）
- 第7位 ブカレスト（ルーマニア）
- 第8位 パナマ・シティ（パナマ）
- 第9位 ジェッダ（サウジアラビア）
- 第10位 リヤド（サウジアラビア）