2015年版 最も安全な航空会社 トップ10 by AirlineRatings.com
シンガポール航空が「AirlineRatings.com」の「2015年版 最も安全な航空会社 トップ10」に選出! / 2015年1月6日(火)
世界の航空会社を評価するサイト「AirlineRatings.com」は2015年1月6日(火)、毎年恒例の「2015年版 最も安全な航空会社 トップ10」(World's Safest Airlines for 2015)を発表しました。
同リストは全世界の航空会社・449社を対象に、アメリカ連邦航空局(FAA)や国際民間航空機関(ICAO)などの航空監督機関や各国政府の安全監査、航空会社の事故記録を基にした独自の基準、「Safety Rating Criteria」で評価したもの。
さて、2015年版 最も安全な航空会社と評価されたのは、昨年と同じくオーストラリアのカンタス航空(Qantas Airways)でした。
1920年に設立されたカンタス航空はオーストラリアで最古の航空会社。1951年から航空機事故に伴う死者を出していない航空会社です。
カンタス航空以外にトップ10入りした航空会社は、ニュージーランド航空、キャセイパシフィック航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、エミレーツ航空、エティハド航空、エバー航空、フィンエアー、ルフトハンザ・ドイツ航空、そしてシンガポール航空です。
安全な格安航空会社(LCC)トップ10
「安全な格安航空会社(LCC)トップ10」も発表されています。
トップ10入りした格安航空会社は、エアリンガス、アラスカ航空、アイスランド航空、ジェット スター航空、ジェットブルー航空、クルラ航空、モナーク航空、トーマス・クック航空、TUI航空、ウェストジェット航空。
トップ10に入った格安航空会社は、国際航空運送協会(IATA)の厳しい運行安全審査をクリアし、良好な安全飛行記録があると評価されています。
また、対象となった449社のうち149社は、安全性が高い7つ星の評価。安全面の対応が必要と判断される3つ星以下は約50社でした。
航空会社 ワースト13社
「安全性が低い」と、1つ星に評価された航空会社は、ネパールのアグニエア(ネパール)、タラ航空(ネパール)、ネパール航空(ネパール)、カム・エア(アフガニスタン)、スキャット・エア(カザフスタン)の5社。
1つ星の次に評価が低い2つ星と評価された航空会社は、合計8社。エアアジア・ゼスト(フィリピン)、アリアナアフガン航空(アフガニスタン)、ブルーウイング航空(スリナム)、ダーロ航空(ジブチ)、メルパチ航空(インドネシア)、スシ航空(インドネシア)、トリガナ航空(インドネシア)、イェティ航空(ネパール)でした。
ネパールやインドネシアなどアジアの航空会社が多く入っています。
また、航空機の安全という面では「2014年は最悪の年。現代史の中でも、悲惨な航空機事故が多い年だった」と指摘しています。
昨年1年間で死者を伴う航空機事故は21件あり、合計986人が死亡しています。
この数字は過去10年の平均を上回るもので、中でもマレーシア航空は、MH370便が行方不明になったことに加えて、2014年7月17日にウクライナ上空で撃墜されるという悪夢のような前代未聞の事故に見舞われたことは記憶に新しいところです。