2016年版最も安全な航空会社（World's Safest Airlines for 2016）

世界の航空会社を対象に安全性を評価・格付けしている「AirlineRatings.com」は2016年1月5日（火）、「2016年版最も安全な航空会社」（World's Safest Airlines for 2016）を発表しました。

「AirlineRatings.com」は、モニターしている航空会社407社の中から、2015年の実績を元に、最も安全な航空会社トップ20をピックアップして、「2016年版最も安全な航空会社トップ20」（World's Safest Airlines for 2016）として発表したものです

安全性の評価の基準は、航空管理機関や指導組織からの監査、ならびに政府監査、航空会社の墜落記録に関するさまざまな要素を考慮に入れた上で、「AirlineRatings.com」独自の基準、「Safety Rating Criteria」で7段階の星で評価・格付けしたものです。

今年も世界で最も安全な航空会社と評価されたのはカンタス航空

Qantas A380 VH-OQD / jeremyg3030

世界の航空会社407社の中から、最高評価にあたる7つ星に輝いた航空会社は合計148社。

その148社の中から、特に安全性に関して高い評価を得た航空会社がトップ20として発表されました。

中でも、オーストラリアのカンタス航空（Qantas Airways）は、総合的に世界で最も安全な航空会社と評価されました。今回で連続3年の最高評価を獲得したことになります。

1920年に設立されたカンタス航空は、オーストラリアで最古の航空会社。創業以来、一度も死亡事故がない航空会社です。

なお、トップ20の航空会社は、カンタス航空以外、安全性に関して特に差はないとして順位付けはされていません。一律に「トップ20」として高評価されています。

そこで、アジアの航空会社を見てみると日本の航空会社としては全日空と日本航空がトップ20に入っています。

もちろん、シンガポール航空もトップ20入り。そして、香港のキャセイパシフィック航空と合計4社でした。

Singpore Airlines Cargo B747-400F(9V-SFF) / Kentaro IEMOTO@Tokyo

※カンタス航空以外は、アルファベット順。

「AirlineRatings.com」は、一般市民の関心に応えるため、格安航空会社（LCC）を対象とした「2016年版最も安全な航空会社」も発表しています。

「2016年版最も安全な格安航空会社（LCC）」として高評価されたのは以下の通りです。

日本に就航している格安航空会社としては、香港エクスプレス航空とジェットスター・オーストラリアがトップ10入りしています。

※アルファベット順。

Our first Boeing 787 in its Jetstar livery / Jetstar Airways

HK Express, A320-200, B-LCB / lasta29

一方、1つ星評価、つまり「最も安全性が低い航空会社」と評価された航空会社は10社。

1つ星評価に次いで評価が低い2つ星と評価された航空会社は6社でした。

「安全性に問題有り」の1つ星評価と2つ星評価のリストを見ると、インドネシアの航空会社が大半を占めていることに気が付きます。