アジアでベストなレストランは? 「第2回アジアのベストレストラン50」

「2014年度 アジアのベストレストラン50」にランクインしたシンガポールのレストラン

去る2014年2月23日(日)・24日(月)、「第2回アジアのベストレストラン50」(Asia's 50 Best Restaurants 2014)が昨年に引き続き、シンガポールで開催されました。

同イベントは、アジアのトップ・レストランのシェフが一堂に会する華やかなもので、2014年4月にロンドンで開催される「世界のベストレストラン50」のアジア版です。

今年の来場者数は昨年を上回り、シェフや関係者、メディアが大挙して来星。2月24日(月)に開催された授賞式では、ランキングトップ50がカウントダウン方式で次々に発表されました。

一日目の2月23日(日)は、「Future of Food」(食の未来)をテーマに、ラッフルズホテルでフォーラムが開催。持続可能で、地球にやさしい食材の調達方法、伝統的な料理との向き合い方などを、11人のシェフがプレゼンテーション。

そして、二日目の2月24日(月)は、会場をセントーサ島にあるリゾートホテル、カペラ・シンガポールに移して、いよいよ「アジアのベストレストラン50」が発表されました。

「2014年度 アジアのベストレストラン50」にランクインしたシンガポールのレストラン・リスト

レストラン・アンドレ / Restaurant Andre
19世紀のテラスハウスにあるレストラン・アンドレ。ワタリガニと北海道ウニ、ロブスターのカスタードとウイキョウ、フランスウナギとフォアグラ、出汁と柑橘フルーツなど、アジアの食材を使ったデリケートな南フランスのノーブルキュイジーヌを提供。デザートも芸術的と評判!
住所:41 Bukit Pasoh Road, Singapore 089855
電話/Tel:+65 6534 8880
公式サイト:Restaurant Andre
ワク・ギン / Waku Ghin
マリーナ・ベイ・サンズにある日本人シェフ・和久田哲也氏のモダン・ジャパニーズ・レストラン。のりと丸ごとアワビ、タスマニア産草飼育牛のフィレとわさびマスタード添えなどの季節ものの逸品の数々を提供。
住所:Atrium 2, Level 2, Marina Bay Sands, 10 Bayfront Avenue, Singapore 018956
電話/Tel:+65 6688 8507
公式サイト:DINING AT THE MARINA BAY SANDS
イギーズ / Iggy's
オーチャードロードのヒルトンホテル内にある、 軽くて新鮮、純な日本の味のレストラン。広範なワインリスト有り。
住所:Hilton Hotel, 581 Orchard Road, Singapore 238883
電話/Tel:+65 6732 2234
公式サイト:Iggy's
レザミ / Les Amis
シンガポールで12店舗のレストランを展開するレザミグループのフラッグシップ・レストランです。クラシカルなフレンチの技法と、ユニークなアジアの食材を使ったモダンヨーロピアン・スタイル。
住所:1 Scotts Road, Shaw Centre, Singapore 228208
電話/Tel:+65 6733 2225
公式サイト:Les Amis
Jaan
70階建ての超高層ホテル「ウェスティン・スタンフォード・シンガポール」(The Westin Stamford Singapore)の40階にあるモダンフレンチ・レストラン。フランス人シェフ、ジュリアン・ロヤー氏による大胆かつ繊細な料理が特徴。最高級のパンも人気。
住所:Level 70, Swissotel The Stamford, 2 Stamford Road, Singapore 178882
電話/Tel:+65 9199 9008
公式サイト:Jaan
Tippling Club
シンガポール郊外のデムシーヒルにあるレストラン。 ファンキーなカクテルに合わせた最先端のモダン料理が特徴で、 試験管や植木鉢、ジャムの瓶などで出されたり、ココアバターやマイクロハーブ、花やフリーズドライのフルーツなどの珍しい食材による、モダンかつグローバルな料理の数々を提供。
住所:8D Dempsey Road, Singapore 249 672
電話/Tel:+65 6475 2217
公式サイト:Tippling Club
Shinji By Kanesaka
高名な鮨職人・金坂真次氏がラッフルズホテル内にオープンしたレストラン。メニューは無く、全てお任せ。刺身、にぎりや巻き寿司、椀もの、5時間蒸し北海道あわび、など。
住所:Raffles Hotel, 1 Beach Road, Singapore
電話/Tel:+65 6338 6131
公式サイト:すし道 真次
Imperial Treasure Super Peking Duck
アジア全域に18軒のレストランを展開するインペリアル・トレジャーグループの“スーパー北京ダック”店は、シンガポールでもオーチャードロードにあるショッピングセンター「パラゴン」(Paragon)の5階にある他、数店舗有り。北京スタイルの北京ダックはシンガポール随一と言われ、ダイニングルームはいつもファミリーやビジネス客で大賑わい。個別ブースやプライベード・ダイニングスペースも有り。
住所:42/45, 5th Floor, Paragon, 290 Orchard Road, Singapore 238859
電話/Tel:+65 6732 7838
公式サイト:Imperial Treasure

2014年アジアのベストレストランはバンコクの「Nahm」! アジアの最優秀パティシエ賞」は昨年に引き続きシンガポールのジャニス・ウォン氏!

2014年のアジアのベストレストランに輝いたのは、タイ・バンコクのメトロポリタンホテル内にあるレストラ「Nahm」(ナーム)でした。

「Nahm」(ナーム)は、アユタヤの古代都市シアムの寺院をイメージしたタイ料理レストランで、昨年の第3位からのランクアップ!

同レストランをを率いるオーストラリア人のデイヴィッド・トンプソン・シェフは、100年前のタイ料理のレシピ文献を研究するなどタイ料理の世界的権威です。

タイの伝統と革新をテーマに、魚の薫製、ピーナッツとタピオカの団子、淡水クレーフィッシュと豚肉、アジアンペニーウォートのサラダなどの軽くて創造的な前菜から、エシャロット、若唐辛子、コリアンダーで調理されたエビミンチや新鮮野菜と薫製豚肉添え、アヒルの塩漬け卵とエビとナマズのグリル、新鮮野菜付き、などの激辛メニューを提供。古くて新しい高級タイ料理を創造しているレストランです。

そして、第2位は東京・南青山にあるフレンチレストラン「Narisawa」がランクイン。フレンチ料理に日本食材を巧みに融合させる技は、昨年の「第1回アジアのベストレストラン50」でも、見事トップに輝いています。

第3位には、タイ・バンコクのルンピニーにあるインド料理レストラン「Gaggan Anand」(ガガン・アナンド)がランクイン。

カルカッタ出身のシェフ、ガガン・アナンドのコロニアル風の美しい建物のレストランでは、超モダンな要素を加えたインド料理料理を提供。タイの王室、そしてセレブや国際的な美食家達から支持を受けているそうです。

なお、日本のレストランは、ベスト50内にアジア最多となる10店がランクイン。また、日本人がシェフやオーナーを務めるアジアのレストランは4店がランクインしました。

また、「アジアの最優秀パティシエ賞」も発表。シンガポールのジャニス・ウォン氏が、 そのクリエイティブなスイーツを発信し続ける姿勢が認められて、昨年に引き続き2年連続で受賞しました。

その他、今回は新たに 2つの賞 - 「ハイエストクライマー賞」「最上位の新規入賞レストラン賞」が追加。「ライフタイムアチーブメントアワード(特別功労賞)」、「ヴーヴ・クリコ アジアの最優秀女性シェフ賞」、「シェフズ・チョイス賞」「注目のレストラン賞」「国別最上位賞」も発表されました。

  • 第1位 Nahm(タイ、バンコク)
  • 第2位 ナリサワ(Narisawa)(日本、東京)
  • 第3位 Gaggan(タイ、バンコク)
  • 第4位 Amber (香港)
  • 第5位 龍吟(Ryugin)(日本、東京)
  • 第6位 Restaurant Andre(シンガポール)
  • 第7位 Waku Ghin(シンガポール)
  • 第8位 Ultraviolet by Paul Pairet(中国、上海)
  • 第9位 Lung King Heen(香港)
  • 第10位 8 1/2 Otto e Mezzo Bombana(香港)
  • 第11位 Mr And Mrs Bund(中国、上海)
  • 第12位 Iggy's(シンガポール)
  • 第13位 Caprice(香港)
  • 第14位 Les Amis(シンガポール)
  • 第15位 Bo Innovation(香港)
  • 第16位 Ishikawa(日本、東京)
  • 第17位 Jaan(シンガポール)
  • 第18位 L'atelier De Joel Robuchon Hong Kong(香港)
  • 第19位 Fook Lam Moon(香港)
  • 第20位 Jungsik(韓国、ソウル)
  • 第21位 Sra Bua By Kiin Kiin(タイ、バンコク)
  • 第22位 Quintessence(日本、東京)
  • 第23位 Tippling Club(シンガポール)
  • 第24位 Le Mout Restaurant(台湾、台中)
  • 第25位 L'effervescence(日本、東京)
  • 第26位 Fu1015(中国、上海)
  • 第27位 Bukhara(インド、ニューデリー)
  • 第28位 Bo.Lan(タイ、バンコク)
  • 第29位 Indian Accent(インド、ニューデリー)
  • 第30位 Dum Pukht(インド、ニューデリー)

「アジアのベストレストラン50」とは?

「アジアのベストレストラン50」を主催するのは、イギリスのウィリアム・リード・ビジネス・メディア(William Reed Business Media)社、そしてシンガポールのハイマーケット・メディア・アジア(Haymarket Media Asia)社。

「アジアのベストレストラン50」ランキングは、世界を26の地域に分けて、それぞれの地域ごとのトップシェフ、フードライター、レストランオーナーや美食家などレストラン業界で影響力を持つ食の専門家で「ベスト・レストラン50アカデミー」を編成。

これらの専門家たちが、過去18ヶ月間に各レストランに訪れたダイニング体験を基に評価して各自が7店舗に投票し、アジアのレストランの各投票数を算出してランキングが決まります。

「第2回アジアのベストレストラン 50」の対象となった国は、バングラデシュ、ミャンマー、ブルネイ、ブータン、カンボジア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、ラオス、マカオ、マレーシア、モルジブ、ミクロネシア、ネパール、パキスタン、フィリピン、シンガポール、 スリランカ、台湾、タイ、東ティモール、ベトナムです。

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