「2015年版寝るのにベストな空港」ランキング
空港での一夜の過ごし方というテーマに特化したサイト「Sleeping in Airports」は2015年10月17日、毎年恒例のランキング 2015年版を発表しました。
「Sleeping in Airports」のランキングだけあって、「ベスト&ワースト空港」に加えて、「寝るのにベスト&ワースト空港」ランキングがあることが大きな特徴です。
2015年、世界で最も快適に一夜を過ごすことができる空港と評価されたのは、シンガポール・チャンギ国際空港(Singapore Changi Airport)でした。
世界で最も快適に一夜を過ごすことができる空港と評価されたチャンギ国際空港
「Sleeping in Airports」のランキングは、空港で一夜を明かしたユーザーの投票、コメントやレビューを元にして、空港の「寝やすさ=sleepability」を決めるとしています。
評価の基準は、「サービス&施設」(Services & Facilities)、「清潔さ」(Terminal cleanliness)、「顧客サービス」(Customer Service)、そして「快適さ」(Comfort)とあります。
発表された「ベスト&ワースト空港」ランキングと「寝るのにベスト&ワースト空港」ランキングの違いは、サイトにはあまり明確には記されていないようですが、「寝るのにベスト&ワースト空港」ランキングは、より「寝やすさ=sleepability」に特化したランキングです。
近年は、格安航空会社(LCC)の普及もあって、空港で一晩過ごすという旅行者も多いハズ。「いかに空港内で快適に時を過ごすことができるか?」は、世界の空港にとって必須事項と言えます。
シンガポール・チャンギ国際空港は、「ベスト&ワースト空港」ランキングの第1位にランクインしているだけでなく、「寝るのにベスト&ワースト空港」ランキングでも第1位に輝いています。
シンガポール・チャンギ国際空港なら長時間の乗り継ぎ時間も快適!
第1位となったシンガポール・チャンギ国際空港の利用者の多くは、実は国際便のトランジット客です。そのため、多くの利用者が空港で時間を過ごすことになります。
チャンギ国際空港が、長時間の乗り継ぎ時間があるユーザーでも空港内でも快適に過ごせるよう、数々の配慮をし、サービスを無料提供している理由がここにあります。
シンガポール・チャンギ空港では至るところにソファやテーブルが置かれています。もちろん、誰でも自由に利用することができます。
もちろん、チャンギ国際空港の各ターミナルには、制限区域内にトランジットホテルや有料ラウンジ、リフレッシュスペースがあります。
また、2015年にはパブリックエリアにも「The Haven」(ヘイブン)という24時間営業の有料ラウンジ&仮眠室もオープンしています。「The Haven」(ヘイブン)はラウンジとシャワールームに加えて、Nap Room、つまり仮眠室を備えています。
公式サイトThe Havenを見ると、料金は多少高めですが、例えば、夜にチャンギ空港に到着し、翌日早朝に別のフライトで移動する時には便利です。場所はターミナル3の到着フロアのレベル1です。
さらにチャンギ空港には、ターミナルごとに無料で利用できる映画館、ミニシアターまで用意されています。利用も無料です!
シェーズロング(長椅子)やフットマッサージ機も、自由に無料で使うことができます。
また、全エリアで無料WiFiにアクセスできます。以前は事前登録無しで利用できましたが、2015年年4月からはパスワードの入力が必要となっています。
まず「#WiFi@Changi」というWiFiネットワークを検索して、ログイン画面でシンガポールで使える携帯電話の番号を入力して「SUBMIT」をクリック。81から始まる日本の携帯電話番号を入力してもOKなはずです。
すると、ワンタイム・パスワードがSMSで送られてきます。そのパスワードを入力すると、WiFiネットワークを無料で使用できます。
あるいは、インフォメーションカウンターでパスポート提示してWiFiの使用を申し出ると、数時間有効なIDとパスワードを発行してくれます。
参照: INTERNET ACCESS - Changi Airport
もちろん、ノートパソコンを持ち込んでの専用作業ブース/スペースもあります。
これらを上手く利用すれば、乗り継ぎ時間が数時間あろうととも、疲れずに飽きることなく時間を過ごすことができます。
世界の空港利用者が「快適に一夜を過ごすことができるベストな空港」と評価することも頷けます。
実際のところ、シンガポール・チャンギ国際空港は、“一夜を明かす”に限らず、総合的に見ても世界で最も評価の高い空港の一つです。
イギリスの国際運輸調査機関のスカイトラックスが毎年発表する「エアライン・オブ・ザ・イヤー」では常にトップレベルの評価を得ています。 なお、「寝るのにベストな空港」ランキングの第7位に日本の羽田国際空港がランクインしていることも注目です。羽田国際空港は、さらに「ベスト空港ランキング」では第3位にランクインしています。
一方、「寝るのにワーストな空港」は、アイスランドにあるレイキャヴィク・ケプラヴィーク国際空港(Reykjavik-Keflavik International Airport)でした。
2015年版快適に一夜を過ごすことができる空港ランキング ワースト10
- 第1位 チャンギ国際空港 シンガポール
- 第2位 仁川国際空港 韓国
- 第3位 ヘルシンキ空港 フィンランド
- 第4位 ミュンヘン国際空港 ドイツ
- 第5位 ウィーン国際空港 オーストリア
- 第6位 ポルト・フランシスコ・サ・カルネイロ国際空港 ポルトガル
- 第7位 羽田国際空港 日本
- 第8位 タリン国際空港 エストニア
- 第9位 ストックホルム・アーランダ国際空港 スウェーデン
- 第10位 台湾桃園国際空港 台湾
2015年版ベスト空港ランキング トップ10
- 第1位 レイキャヴィク・ケプラヴィーク国際空港 アイスランド
- 第2位 パリ・ボーヴェ・ティレ空港 フランス
- 第3位 オーリオ・アル・セーリオ空港 イタリア
- 第4位 ロンドン・ルートン空港 イギリス
- 第5位 クライストチャーチ国際空港 ニュージーランド
- 第6位 ニューヨーク市ラガーディア空港 アメリ
- 第7位 ブリュッセル・サウスシャルルロワ空港 ベルギー
- 第8位 ローマ・フィウミチーノ空港 イタリア
- 第9位 シドニー国際空港 オーストラリア
- 第10位 ロサンゼルス国際空港 アメリカ